フリーランス俳優らに適切医療を 芸能団体、セミナー実施へ

 フリーランス(個人事業主)として活動する俳優や音楽家らの健康を守ろうと、業界団体「日本芸能従事者協会」が医療関係者に向け、労働環境の実情を伝えるセミナーを開くことが30日、協会への取材で分かった。働く時間や場所が不規則で身体への負荷が重く、精神面も不調になりがちという健康リスクを理解してもらい、適切な診療を受けられる環境を整える狙いという。

 芸能従事者を巡っては著名タレントらの自殺が相次ぎ、宝塚歌劇団の女性俳優が急死した問題などでも心身の健康対策が急務と指摘された。協会は、過酷な労働環境や労災の事例を学んでもらう機会が必要だと判断した。

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