グラブジャムンだけじゃない!注目の「インドアフタヌーンティー」を編集スタッフが体験してきました

クックパッドの「食トレンド予測2024」に選出されたインドのドーナツ「グラブジャムン」。ほかにもインドにはおいしそうなお菓子がたくさんあるようですが、インドカレーのお店はよく見かけるものの、インド菓子を食べられるお店は日本ではあまり目にしません。そんな中、東京・四谷にインドのアフタヌーンティーを楽しめるお店を発見!インドのスイーツも食べられるとのことなので、編集部スタッフが早速行ってみました。

インドのアフタヌーンティーを堪能!

今回私たちが足を運んだのは、「インド料理ムンバイ四谷店+The India Tea House」。本格インド料理はもちろん、インド人パティシエが作るインドの伝統菓子も味わえる注目のレストランです。

ちょうど15時のティータイムにお邪魔したのですが、平日なのに客席の6~7割が埋まっている盛況ぶり。この日の客層としては、女性が多めの印象でした。

ここでは、インドスイーツとインドスナック、おかわり自由のマサラチャイが一度に楽しめるアフタヌーンティーセットが人気。ムンバイ四谷店1Fのリニューアルオープン1周年記念の限定メニューとして登場し、翌年からレギュラーメニューになったそうです。

写真左:ロイヤルアフタヌーンティーセット 右:ムンバイアフタヌーンティーセット

私たちは「ロイヤルアフタヌーンティーセット」「ムンバイアフタヌーンティーセット」を1名分ずつ注文してみました。

どちらのセットも1名分から注文でき、決まったメニュー以外に好きなミタイをチョイスできるようになっています。

ロイヤルアフタヌーンティーセットのメニューを紹介

ミタイと呼ばれるインドのお菓子とインドのセイボリーなど全14品。ドリンクはマサラチャイ、ストレートティーまたはコーヒーをおかわり自由で飲むことができます。

まず運ばれてきたのはウェルカムドリンク。さっぱりして飲みやすいマンゴーラッシーをいただきました。(ドリンクの種類はシーズンによって変わります)

おかわり自由のチャイは甘さが控えめで飲みやすく、スパイスも効いていてとてもおいしかったです。茶葉はアッサムでスパイスはカルダモン・シナモン・ジンジャー・クローブが使用されています。

パニプリ

まずは爽やかなスパイスウォーターを空洞のある丸いスナックに注いで食べるパニプリが登場。

食べ方がとてもおもしろく、とにかくインパクトが抜群!

ドークラ

ひよこ豆の粉でできたスパイス&ハーブが香る食事系のケーキ。ちょっと蒸しパンのような食感でした。

ムングモートゥサラダ

発芽したムング豆のサラダ。パクチー、玉ねぎ、きゅうり、トマトなどが入っています。赤唐辛子も入っているので結構辛め。

ハラバラケバブ

ほうれん草とじゃがいもを使ったとてもヘルシーなスナックです。

ワダパオ

ポテトフリッターをインドの丸パンでサンドした定番軽食。ピリ辛のカレーコロッケパンといった感じでした。

べイサンピンニー

ひよこ豆の粉とギーを練り上げたお菓子。まるで和菓子のようなやさしい味でした。

ナンカタイ

バターがすごくきいたクッキーで、ほろっとした食感でした。

ムングダールハルワ

甘く煮詰めたムング豆で、ナッツの香ばしさも感じられました。

マサラナッツ

スパイスでローストしたカシューナッツ。甘いミタイの合間に食べる箸休めとしても最高でした。

お好みで選べるミタイ2品

ロイヤルアフタヌーンティーセットでは9種類+期間限定のミタイの中からお好きなものを2品選べます。スタッフが選んだのはこちら。

グジヤ

揚げ餃子のような見た目のお菓子。ココナッツの風味が強く、スタッフが今回食べたものの中で一番甘く感じました。

デーツ&ナッツバルフィ

女性に人気の高いミタイで、あまり甘くなく、ドライフルーツがおいしいです。

ムンバイアフタヌーンティーセットのメニューを紹介

こちらのセットはミタイとインドのスナックの全9品。ドリンクにはおかわり自由のマサラチャイが付いています。

パニールパコラ

カッテージチーズとインドのピクルスをサンドしたフリッター。ほんのりスパイシーで爽やかな味わいでした。

サモサ(ソース2種付き)

インドの軽食で定番のサモサですが、ムンバイのサモサは癖がなくてとてもおいしい!

茶色のソースは甘めのフルーツのような味で、緑色のソースはミントベースでピリ辛。サモサやパニールパコラにソースをつけて食べることで、また違った味わいを楽しめます。

このほかにもベイサンピンニーマサラナッツ、そしてパリパリ食感の豆せんべいであるパパルなどがついてきました。

お好みで選べるミタイ3品

ムンバイアフタヌーンティーセットでは9種類+期間限定のミタイの中からお好きなものを3品選べます。今回はシロップをたっぷり使ったミタイを選んで食べ比べてみました。

グラブジャムン

世界一甘いと言われるインドのミタイの代表格。揚げたドーナツをシロップに漬けています。カルダモンが爽やかで、食べるとシロップがジュワッとあふれ出てきました。

モティチュールラッドゥ

丸くて可愛らしいラッドゥはひよこ豆から作った揚げ玉をギーと呼ばれるバターで丸めて作られており、ホロホロと崩れる食感が楽しめました。

ラスグッラ

カッテージチーズを丸め、シロップで煮ています。チーズのまろやかさとシロップの甘さがよく合っていました。

スタッフが食べた感覚だとグラブジャムンとラスグッラは同じくらいのしっかりとした甘さで、ラッドゥが若干甘さ控えめだったように感じました。

「グラブジャムン」と「ラッドゥ」はインドでも大人気

最後に、インドのアフターヌーンティー事情や人気のミタイなどについて、ムンバイグループ代表の黒田ポピーさんに話を伺いました。

――なぜ日本でインドのアフタヌーンティーを出そうと思ったのですか?

インドでは午後のひとときに、チャイを飲みながらお菓子を食べる習慣があります。そこにイギリスのアフターヌーンティーの要素も取り入れてやってみました。日本にはインドのアフターヌーンティーのお店がないですし、インド料理というとカレーばかりが取り上げられるので、ミタイも紹介したいという思いもあります。

――ミタイはお祝い事のときによく食べると聞きましたが、日常的にも食べるのですか?

ミタイはスイーツという意味なのですが、簡単なものであれば家でも普段から食べますね。作るのが大変な手の込んだものになると、お祭りのときなどに屋台で買うことが多いです。

――インドの人に特に人気が高いミタイは?

グラブジャムンとラッドゥの2つですね。お祝い事のときはラッドゥがよく配られます。ガネーシャの好物もラッドゥで、よく見ると手に持っていることもありますよ。

――今後やってみたいメニューなどはありますか?

夏に向けて、クルフィというインドのアイスを少しアレンジしたものなどを出したいです。チャイのラインナップも季節ごとに少しずつ変えていく予定です。

インド料理というと、どうしてもカレーやナンというイメージを持ってしまいがちですが、インドのお菓子もとても奥深い世界でした。チャイと一緒に味わうのは本当に最高なので、ぜひインドのアフターヌーンティーを堪能してみてくださいね。

(TEXT:山田周平)


取材協力

インド料理ムンバイ 四谷店+The India Tea House

住所:東京都新宿区四谷1-8-6 ホリナカビル1&2F
電話:03-3350-0777
営業時間:月〜金/11:00~23:00(L.O. 22:00)、土日/11:00~22:00(L.O. 21:00)
公式HPはこちら
※ロイヤルアフタヌーンティーは2F限定で完全予約制(ご利用の2日前まで)
ムンバイアフタヌーンティーはご予約推奨(土日祝の2Fはロイヤルアフタヌーンティー優先)
予約受付は電話のみ、15:00以降に店舗へ直接ご連絡ください。

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