《第96回センバツ》「夢まであと一歩」 群馬・健大高崎の決勝進出に歓喜 高崎市役所でパブリックビューイング

健大高崎が決勝進出を決め、歓喜に包まれる高崎市役所1階ロビー=30日午後1時ごろ

 第96回選抜高校野球大会の準決勝が行われた30日、群馬県代表で出場した健大高崎ナインを後押ししようと、高崎市役所のパブリックビューイング(PV)には多くの市民らが集まり、テレビの前で声援を送った。

 1点リードの九回2死、星稜(石川)の最後の打者を三振に仕留めると、観客は「やったー!」「ありがとう」と声を上げ、抱き合って喜びを分かち合った。昨年、健大高崎野球部の父母会長を務めた舩橋千春さん=高崎市=は、全選手をわが子のように見守ってきたといい「感謝でしかない。選手たちの夢まであと一歩のところに来た」と目を赤くした。

 手書きの応援ボードを持参して声援を送ったのは同校の星野美愛(みみ)さん(16)。同級生の石垣元気、佐藤龍月両投手の奮闘に「さすがだなと思った。入学した時からずっと応援しているので」と涙をぬぐった。

 練習試合をたびたび観戦してきた健大ファンの根岸孝夫さん(65)=同市=は「なんとか逆転してくれて、本当に最高。明日も良い試合を望んでます」と期待を込めた。

 PVは31日の決勝も行われる。

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