岸田文雄首相が日本初の公道レース、フォーミュラE東京大会をサプライズ訪問「未来が、夢が、猛スピードで駆け抜けます」

 日本初の公道での世界選手権レースとして、3月30日に東京都江東区有明の東京ビッグサイト周辺で開催されているABB FIAフォーミュラE世界選手権2023/2024年シーズン10第5戦『東京E-Prix』の会場に、サプライズで岸田文雄首相が訪問した。

  フォーミュラE東京E-Prixは、電気自動車のフォーミュラカーレースABB FIAフォーミュラE世界選手権の2023/2024年シーズン10の第5戦として行われるもので、日本では初開催。レース専用車両として開発された電気自動車のレースであることから、大都市での街中など公道を中心で開催されており、今回、世界選手権としては日本で初の本格的な公道レースとして行われることや、東京都内という好立地で行われることから、多くの注目を集めている。

 また、このレースウイークには、電気自動車の普及を目指して東京都が掲げているZEV(ゼロ・エミッションビークル)イベント、『TOKYO ZEV ACTION』の第3弾イベントとして『E-Tokyo Festival 2024』がレース当日、そして翌日の3月31日にもレース後のビッグサイトで開催され、東京都小池都知事も来場している。その官民一体となったレースとして開催されるフォーミュラE東京大会のレース当日に、岸田首相が訪れることになった。

 岸田首相は公道レースらしく、ブラックのトヨタ・センチュリーがコースを逆走するかたちでグリッドまで進み、クルマを降りてグリッド先頭へ。国家独唱を小池百合子都知事と見守ると、観客に短いスピーチを行った。

「東京大会、素晴らしい天気のもと、開催されますこと心からお喜びを申し上げます。二酸化炭素の出ない、エンジン音の出ないフォーミュラEだからこそ、東京での開催が実現しました。公道での国際レースです。今日は東京の街を、未来が、そして夢が、猛スピードで駆け抜けます」と観客に向けてコメント。小池都知事も環境対策をアピールしつつ「岸田首相もお越し頂きましてありがとうございました」と、訪問を喜んだ。

 残念ながら、せっかくの2人のスピーチコメントはプレスルームや国際中継の映像では流れず、サーキットの観客席、そしてグリッド周辺にいた観客にしか聞き取れなかったが、首相と都知事の来場にスタート前の会場にはスタート前の高揚と驚きで騒然の雰囲気となった。

 岸田首相は2022年には三重県の鈴鹿サーキットで行われたF1日本グランプリのスタート前セレモニーにも訪問。元F1ドライバーで衆議院議員の山本左近議員が紹介するかたちで、F1を現地で観戦している。今回のフォーミュラE東京大会への訪問によって、フォーミュラE、そして東京都のZEVへの取り組み、そしてモータースポーツへの注目が今まで以上に注目を浴びそうだ。

2024年フォーミュラE東京大会を訪問した岸田文雄首相と小池百合子都知事
2024年フォーミュラE東京大会を訪問した小池百合子都知事、日産のピットを訪れ、内田誠社長(左)、フォーミュラE首脳陣と挨拶
東京E-Prixが体験できるフォーミュラEシミュレーターに笑顔をみせる小池百合子東京都知事
2022年に開催された『ZEV-Tokyo Festival』での小池百合子東京都知事
2022年F1第18戦日本GP 鈴鹿サーキットを訪れた岸田文雄首相
2022年F1第18戦日本GP レッドブルのピットガレージを訪問した岸田文雄内閣総理大臣
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリ(右)とスターティンググリッドを歩く岸田文雄内閣総理大臣

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