宝塚月組「Eternal Voice 消え残る想い」開幕 トップコンビ月城と海乃の退団公演、第110期生初舞台

月城かなと演じる考古学者のユリウス(中央)=宝塚市栄町1、宝塚大劇場(撮影・高部洋祐)

 宝塚歌劇月組公演「Eternal Voice 消え残る想(おも)い」が30日、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市栄町1)で開幕した。トップスター月城(つきしろ)かなととトップ娘役海乃美月(うみの・みつき)の退団公演。新たに入団した第110期生の初舞台でもあり、幕開き、元気に口上を述べた。

 脚本・演出の正塚晴彦が書き下ろした。ヴィクトリア女王統治下のイギリスを舞台に、考古学者ユリウス(月城)と特殊な能力を持つアデーラ(海乃)が、スコットランド女王メアリー・スチュアートの遺品とされる首飾りを巡り、国を揺るがす大事件に巻き込まれていく。オカルト要素も加え、神秘的な世界観を作り上げた。

 続くショー「Grande TAKARAZUKA110!」では月をイメージした華やかなステージが繰り広げられた。

 第110期生37人(2人が休演)が金を基調とした衣装に身を包み、ラインダンスを披露した。

 5月12日まで。東京宝塚劇場公演は6月1日~7月7日。(小尾絵生)

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