小林製薬・和歌山県の工場へはあす(31日)立ち入り検査

小林製薬の「紅こうじ」を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で、大阪市と厚生労働省はきょう(30日)、原料を製造していた大阪工場に立ち入り検査を行いましたが、和歌山県にある移転先の工場へも、あす(31日)、和歌山県と厚生労働省が立ち入り検査を行う予定です。

大阪工場は去年12月に廃止されましたが、大阪市などは、サプリを摂取したとみられる死亡例が5人に上り被害が拡大しているため食品衛生法に基づき検査に入りました。

大阪市と厚生労働省の担当者合わせて十数人はきょう(30日)午前11時前、大阪市淀川区にある工場に入りました。

報道陣の取材に、現地の会社の担当者は「誠実に対応したい」と話しました。

和歌山県にある移転先の工場への検査は、あす(31日)、和歌山県と厚生労働省が行う予定です。

また大阪市は週明けに、横山英幸(よこやま・ひでゆき)市長を本部長とする対策本部を設置して商品の回収や健康相談への対応を急ぐ構えです。

横山市長は小林製薬・本社への立ち入りも「可能性は十分ある」と話しています。

健康被害の原因として小林製薬はきのう(29日)、青カビに由来する天然化合物「プベルル酸」が影響した可能性があると説明しています。

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