和歌山で桜開花 平年より6日遅く、近畿で2番目

和歌山地方気象台はきょう(30日)、和歌山で桜が開花したと発表しました。

開花宣言の根拠となった桜

平年より6日遅く、去年(2023年)より10日遅い開花です。

きょうは、朝から気象台の職員が和歌山市の紀三井寺を訪れ、和歌山の桜の標本木に指定されている本堂前のソメイヨシノの咲き具合を確認したところ、開花の基準となる5輪以上の花が咲いているのを確認し、開花を発表しました。

奈良県からバイクで訪れた50歳代の男性は、「最寄り駅の桜が何輪か咲いていたので、こちらでは、もっと咲いてるだろうと思ってやってきました。来てよかったです」と話していました。

和歌山の桜の開花宣言は、2020年まで11年連続で、近畿2府4県の最速でしたが、2021年に京都に最速の座を譲り、今年もきのう(29日)開花した京都に次いで近畿で2番目となりました。

紀三井寺の前田泰道(まえだ・たいどう)住職は、「京都の開花に一日遅れましたが、きのうは一輪も咲いていなかった標本木が、きょう一気に開花しました。今年は、桜の花芽がそろっているので、かなり短い期間で満開になるかもしれません。3日後には、満開に近くなるかもしれないし、1週間後には、ピークが来ているか、散り始めているかもしれません」と話し、早めの花見を呼びかけています。

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