「カマダは完全な選手。走力もクオリティもある」鎌田大地にラツィオ新監督が太鼓判!「サッリより私のサッカーに適している」

一気にスタメンの座を取り戻せるかは分からない。だが、新監督の言葉が、残りのシーズンに向けて期待を感じさせるのは確かだ。

鎌田大地が所属するラツィオは3月30日、セリエAの第30節でユベントスと対戦する。辞任したマウリツィオ・サッリ前監督の後を継いだイゴール・トゥドール監督の初陣となる試合だ。

ラツィオは4-3-3を絶対とするサッリの下で停滞感が漂っていた。トゥドールは練習初日から3-4-2-1の新システムを試しており、大きな変更に踏み切ると見られている。

シーズン終盤戦での4バックから3バックへの転換は、決して容易ではないだろう。だが、この変化は鎌田にとって後押しになるとの見方も少なくない。

フランクフルトでの活躍から期待を背に加入した鎌田だが、公式戦28試合出場の1ゴール・1アシストと、満足のいく数字を残せていない。リーグ戦でスタメンに名を連ねたのは8回のみ。年明け以降は出番がさらに激減し、獲得は「失敗」だったとの見方が大半だ。

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だが、その原因はサッリのシステムと合わなかったことにあるとも言われている。選手としての鎌田のクオリティを評価する声は少なくない。それだけに、監督交代とシステム変更がターニングポイントになることが期待されている。

トゥドールも自分の戦術に鎌田が合っていると感じたようだ。ラツィオ専門サイト『cittaceleste』によると、指揮官は29日の会見で「フランクフルトでは前でも後ろでもやっていた。カマダは完全な選手だ。走力もプレーのクオリティもある」と話した。

「サッリのサッカーより、このサッカーにもっと適していると思う。明るいし、意欲的と見た。試合でどうかを見よう。序列に関しては、常に過去に対する敬意がある。だが、過去に生きるわけではない」

つまり、選手起用に関して、ここまでの出来は考慮しないということだ。29日時点での予想スタメンに鎌田の名前はない。だが、先発出場するかどうかはさておき、指揮官から評価・期待されていると言えるのではないだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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