【31日(日)の天気】3月最終日も記録的暑さ続く 東京都心26℃予想 3月に26℃超えとなれば約150年間で初

 3月最終日となる31日(日)も日差しは届き、この時季としては気温の高くなる所が多くなる見通し。東京都心の最高気温は26℃と今年初めて25℃以上の夏日になる予想だ。また、もし東京都心で3月に26℃以上になれば、1876年からの統計開始以来、初めてのこととなる。

季節外れの暖かさで続々とさくら開花

 30日(土)は朝から日差しに恵まれた所が多いことに加えて、南からは平年より暖かい空気が流れ込んだため気温が上昇。午後5時までの最高気温は、全国69地点で25℃以上の夏日を観測。山梨県南巨摩郡南部町では最高気温27.8℃を観測し、3月としては統計開始以来最も気温が高くなるなど、全国9地点で3月の1位記録を更新した。

さくら 30日(土)昼過ぎに大阪にて撮影 提供=気象予報士・片平敦

 日差しと季節外れの暖かさに誘われて、30日(土)は大分・岡山・大阪・和歌山・津・静岡でさくら(ソメイヨシノ)の開花が発表された。ただ、晴れた所も空はややかすみ、東京や大阪など東日本や西日本では今年初めて黄砂を観測している。

31日(日)も黄砂・記録的暑さ続く

 3月最終日となる31日(日)も日差しの届く所が多い見込みだが、引き続き広い範囲で黄砂が飛ぶ可能性がある。また、前日より雲が広がりやすく、朝は日本海側を中心に、午後は太平洋側を中心に、にわか雨の可能性がある。前線が近づく南西諸島では夕方以降に激しい雷雨となるおそれがあるため、崩れやすい所や川の近くに近づかない方がいいだろう。

 気温は引き続きこの時季としては高い見込み。西日本や東日本の最低気温は10℃を下回らない所が多く、東京都心は13℃と5月上旬並みの予想。
 また、最高気温は引き続き25℃以上が続出し、東京都心は26℃と今年初めて夏日になる見通しだ。もし東京都心で3月に26℃以上になれば、1876年からの統計開始以来、初めてのこととなる。3月としては記録的な暑さが続くため、昼間は着こみ過ぎない方がよさそうだ。

新年度は過ごしやすい陽気でスタート

 4月がスタートする週明け1日(月)から2日(火)にかけても日差しに恵まれる見込み。昼間は22℃前後と過ごしやすい所が多く、続々と開花しているさくらは満開に近づいて新生活を後押しするような陽気になりそうだ。
 ただ、2日(火)夜は西から天気が下り坂に向かう見通し。3日(水)から4日(木)にかけて西日本から東日本を中心に雨が降り、雨や風が強まって荒れた天気となるおそれがあるため、今後も最新の情報に気を付けたい。

(気象予報士・鈴木悠)

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