スポーツ賭博「誰でも簡単」 米胴元証言「文化」と主張

 【ロサンゼルス共同】スポーツ賭博を違法とする米カリフォルニア州で、参加者を募り配当金を分配する胴元の20代男性が30日までに、共同通信の取材に応じた。専用サイトに登録すれば「誰でも簡単に胴元になれる」と証言し「賭博は文化だ」と主張。だが、抜け出せなくなって金銭的な問題を抱える人もおり、依存症患者の支援団体は警鐘を鳴らす。

 試合結果や内容を予想して金を賭けるスポーツ賭博。匿名を条件に取材に応じた男性は「賭けた方が試合に熱中できる。賭け金を上げればスリルも増す」と話した。

 カリフォルニアに本拠を置く大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務め、球団を解雇された水原一平氏もはまったとされる。男性は「自分を律することができなかった」と断じた。

 カリフォルニアでは成人の3.7%が賭博依存症だとの調査結果もある。男性は「依存しないためには、強い意思が必要だ」と強調した。

 胴元として専用サイトに登録したのは1年ほど前だ。費用を支払うと、用意されているオンライン上の仕組みを利用して胴元になれるという。

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