飯盛山の国重文「さざえ堂」隣 カフェオープン 絶景望む憩いの場に 福島県会津若松市

カフェで絶景に癒やされながら観光を楽しんでほしいと話す滝沢さん

 会津若松市の国重要文化財「旧正宗寺三匝堂(さざえ堂)」の隣に絶景と飲食が楽しめる「1―3Cafe(さんぶんのいちカフェ)」が31日、オープンする。観光地に新たな魅力を加え、市民や観光客の憩いの場とする。

 市内で建設業「丸勇」を営む滝沢勇吾さん(42)がオーナーを務める。カフェに隣接する飯盛本店の工事などを請け負う中で、休憩所となっていたスペースを観光客のために有効活用したいと考えた。昨年4月からカフェ開店に向けて動き出し、改修を進めた。滝沢さんは飲食業の経験がないため、会津商工信用組合の創業塾で経営などを学んだ。

 飯盛山から望む絶景の素晴らしさを伝えようと、西向きに大きな窓を設置した。店内は黒を基調とし、景色が映えるよう工夫した。テーブル席とカウンター席の他、テラス席も設けた。

 提供するメニューは市内の珈琲館アメリカ屋が焙煎(ばいせん)した豆で入れるコーヒーや渡部果樹園のリンゴを使ったジュース、紀州園の緑茶など、地元のつながりを大切にした。

 飯盛山の観光客は長い参道の階段を上り、さざえ堂などを巡る。滝沢さんは「カフェで一休みしながら観光を楽しんでほしい」と話している。

 カフェの営業時間は午前9時から午後5時(12月から3月までは午後4時)まで。不定休。問い合わせは同店へ。

(会津版)

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