【DeNA】連日の度会劇場に横浜熱狂!三浦監督も「やっぱり想像を超えていく選手ですよね」

◆ 「大したもんです」

横浜スタジアムは度会のためにあるのか。ゴールデンルーキー・度会隆輝の連日の活躍で、DeNAが開幕連勝スタートを決めた。

この日は波乱から幕を開けた。初回先頭打者として打席に入るも、広島先発・黒原拓未の投じた3球目の146キロストレートが頭部を直撃。打席付近で倒れ込み場内騒然となるが、一旦ベンチで状態を確認後、元気にファーストベースへ舞い戻った。すると一死後果敢に二盗を成功させスタンドを沸かせると、牧秀悟のヒットで先制のホームイン。

デッドボールの影響が心配された2回の第2打席では、カーブを上手くレフト前に流し打ち、早くもマルチヒットをマークすると、4回には大道温貴の147キロストレートをジャストミート。打球はライナーでライト中段に叩き込む連日のホームランを放つと、スタンドを埋めたベイ党はもうお祭り騒ぎとなった。

6回には塹江敦哉のスライダーをライト線に運ぶツーベースヒットを放ち、左の変則にも適応する姿も披露。サイクルヒットの期待のかかった8回には、センター前にクリーンヒットで、4打数4安打2打点の大活躍となった。

試合後三浦監督は度会に対し「今日は2本打つって話をしたんですけどね。4本ですか。大したもんです」と頷き「やっぱり想像を超えていく選手ですよね。ドラフト1位で素晴らしい素質ある選手が入ってきて、 公式戦でもちろん厳しくなってくるだろうっていうところでもね、またその上を行く活躍を見せてくれます」と手放しで喜んでいた。

度会はルーキーとしてセ・リーグ初の開幕連続ホームランを放ったことに「ホームラン打った後に教えてもらったんですけど、本当に初めてということで嬉しく思ってます」と笑顔。続けて「ほんとにすごいバッターの先輩の方々が後ろにたくさんいるので、自分は先輩の方に繋ぐイメージで立ててるので。打ててるのも後ろの先輩たちのおかげかなと思います」と殊勝なコメントを残した。

死球には「もちろんピッチャーの方も全力プレーをやってる中でデッドボールなんで、そこはしょうがないこと。ピッチャーの方と次回以降にまた戦える機会があったら、また真剣勝負をできたらいいのかなと思います」とノーサイドを強調。その後のプレーも「基本的には切り替えるようにはしてるんで、そこはしっかりあの場面を切り替えれたのかなと思います」と胸を張った。

あすに向けて「昨日も行ったことなんですけど、今日1日は喜んで、明日からまた切り替えて、明日の試合に100%で臨めるようにやっていきたいと思います」と言葉に力を込めた。開幕2試合でこの結果。この男、やはりタダモノではない。

写真・取材・文 / 萩原孝弘

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