石川遼、松山英樹に次ぐ年少記録へ アマ中野麟太朗「千載一遇のチャンス」

暫定首位と2打差で残り27ホール(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 3日目(30日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)

日没が迫る8番、アマチュアの中野麟太朗(早大)は1W→アイアンと見事なショットをつないで第3ラウンド初のバーディを奪った。なかなかチャンスを決められず、「さすがにパターが入らなさ過ぎて…」と嘆く中でも、グリーンを外した時に微妙なパーパットをねじ込む粘りが秀逸。しのぎ続けたからこそ、虎の子のバーディといえる。

前日できなかった第2ラウンドも含めて合計27ホール。「長かったですね」と笑いながら、午前5時の起床から首位タイでの予選通過、その後も集中力を切らさなかった。

初めて回る決勝ラウンドの最終組は刺激たっぷり。「いま一番いい状態に持ってこられている選手。一緒に9ホールを回っただけでも『これはすげーや』って。淡々と、すごいことをやってくるプロの地力のすごさを感じました」。自らを1打上回ってきた佐藤大平と嘉数光倫のプレーに舌を巻きつつ、「自分も負けてはいないというのもあります」と戦える部分はあるとうなずく。

連日の27ホールを戦い抜く(撮影/中野義昌)

暫定首位の池村寛世と2打差の通算13アンダー4位。過去7人(8例)あるアマチュア優勝に中野が20歳141日で続けば、石川遼(15歳245日)、松山英樹(19歳251日)に次ぐ年少記録となる。

「本当に、次いつあるか分からない千載一遇のチャンスをモノにできるように。リラックスして、最大限の準備をもってあした臨みたいと思います」。連日の27ホールという長丁場、トッププロの高い壁に挑む。(三重県桑名市/亀山泰宏)

<日本ツアーのアマチュア優勝>※達成年齢順
15歳245日/石川遼/2007年 マンシングウェアオープンKSBカップ
19歳251日/松山英樹/2011年 三井住友VISA太平洋マスターズ
21歳94日/中島啓太/2021年 パナソニックオープン
21歳178日/金谷拓実/2019年 三井住友VISA太平洋マスターズ
21歳257日/蝉川泰果/2022年 パナソニックオープン
21歳285日/蝉川泰果/2022年 日本オープン
22歳68日/杉浦悠太/2023年 ダンロップフェニックス
25歳19日/倉本昌弘/1980年 中四国オープン

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