天然芝生化の下石井公園オープン 岡山、ふかふかの感触確かめる

天然芝生化が完了した下石井公園。子どもたちが走り回って感触を確かめた

 都市のど真ん中に「緑の遊び場」現る―。天然芝生化が完了した下石井公園(岡山市北区幸町)が30日、リニューアルオープンした。商業ビルや店舗が並ぶ中心市街地の一画に整備された憩いのスペース。多くの家族連れが訪れ、ふかふかの芝生の感触を確かめた。

 歩道が広がったハレまち通り(旧県庁通り)と西川緑道公園筋のクロスポイントにほど近い公園。天然芝生化は市が進める「歩いて楽しいまちづくり」の一環だ。公園中央の多目的広場(約2千平方メートル)に天然芝を張り、木陰ができる高木のケヤキ4本を植栽。ロングベンチや園路も設けた。

 午前10時から記念イベントを開催。カウントダウンでオープンを祝い、ジャズ演奏や園児のダンスで盛り上げた。気温が上がって汗ばむ陽気の中、子どもたちはボールで遊んだり思い切り走り回ったりして、週末のひとときを満喫した。

 子ども2人と訪れた男性会社員(36)=同市中区=は「天然芝は転んでもけがをしにくく、安心して遊ばせられる」。茨城県から市内に帰省中の女性(41)は「中心部に芝生の公園がある都市は珍しいのでは。また来たいですね」と笑顔で話した。

 人工芝を置く2021年度の社会実験を経て昨年3月、工事に着手した。総事業費約6100万円。

天然芝生化が完了した下石井公園。都市のど真ん中に「緑の遊び場」がお目見えした

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