被災民家から古文書搬出 文化財レスキュー本格化へ

古文書などを搬出する「文化財レスキュー」を実施する関係者=30日、石川県能登町

 国立文化財機構文化財防災センター(奈良市)や石川県などは30日、能登半島地震で被災した同県能登町の民家で、蔵にあった古文書などを町内の一時保管施設に搬出した。県内ではこうした「文化財レスキュー」の要請が約80件寄せられており、4月から作業を本格化させる。

 この日は個人住宅の蔵から古い書類や掛け軸、漆器などを梱包し、軽トラックで運び出した。江戸時代の古文書も確認され、町教育委員会の担当者は「地域の歴史や文化を知るために残さなければいけない資料だ」と話した。

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