『喧嘩独学』初主演の丹羽哲士、ボクシングにハマったことを明かす 岡本信彦は演技を絶賛

TVアニメ『喧嘩独学』の出演者会見が3月30日にフジテレビ マルチシアターにて開かれ、丹羽哲士、岡本信彦、ファイルーズあい、武内駿輔、中村悠一が登壇した。

本作は、T.Junが手がける、動画配信サイトで喧嘩を独学して成り上がっていく貧弱主人公を描いたwebtoonの同名作品をアニメ化するもの。4月10日よりフジテレビ系「+Ultra」ほかにて放送がスタートする。今回の会見では第1話と第2話のオンライン試写が行われたのちに実施され、同時に生配信もされた。登壇者たちは黒をベースに赤の差し色で『喧嘩独学』の世界観に統一された衣装で登場した。

主人公の志村光太役を務める丹羽が本編を観た感想を聞かれると、「頭からお尻まで全部見逃せないところだらけで、普段からアニメを観るのですが、いつもと違う感動がありました」 とコメント。すかさず岡本が、本作が丹羽にとって初めての主演となることを触れ、「やっぱり新人に思えない。声の通りもいいですし、気持ちも入ってるし」と絶賛すると、丹羽は「今日はこれでご飯が食べれます」と回答し笑いを誘った。

八潮秋を演じるファイルーズは、「T.Junさん原作の作品って、女の子がもうとにかくかわいいんですよ。作画の面でもそうですし、内面的にもしっかり自分を持っていて、かつ個性的な女の子が多いです。秋はものすごく心惹かれる魅力がたくさんあって、1話、2話ではまだ顔見せ程度だったんですけれども、主人公の光太とカネゴン(金子亨)と秋がどうやって絡んでいくのかっていうところも楽しみになるところなので、ぜひ注目してほしいです」と演じるキャラクターの魅力をアピール。

第1話と第2話では、チャンネル登録者数70万人を誇る不良で、光太をゴミのように扱うハマケンに“大きな変化”が生じる。キャスト陣から「ハマケンがやばい!」という話になったことを受けて、武内が役について聞かれると、「ハマケンはとりあえず大きい声を出してればいい」と答え、中村からは「身も蓋もない!」というツッコミが。理由については「現場の雰囲気とかもそうですけど、自信満々に声を出している奴って、『あぁうるさいな』って思うときがあるので、役作りとはまた違うところかもしれませんが、“自分の存在を大きく見せようとしてる役者”というテイでアフレコをしたり、自分が意図していない嫌らしさを意識しました」と説明した。

総合格闘技の選手で圧倒的強者のオーラを放つ扇達也を演じた中村は、上映されたインパクトを残したシーンについて「(1話2話では)あれしか出番がない(笑)」と笑いを交えつつ、「このキャラクターが周りからどう思われてるかとか、そういうのが1発で示されてるシーンだなと思います。まだ中身は言えないんですけど、扇が志村とどう関わってくるかが結構好きなので、第3話以降なのですが楽しみにしていただきたいです。志村との関わり方がまぬけなんですよね」と魅力を語った。

改めて丹羽がどのような演技の工夫をしたか聞かれると、「“置かれてる環境”というのが、 絵だけじゃなくてお芝居でも分かるように、よりリアルに感じられるように第1話は意識しました」と回答。続けて自身が光太と似ている部分があるかどうかについて話が及ぶと、武内からは「真っ直ぐな感じと、ぶっ飛ばしてやるって思ってるんだよね?」と言われ、さらに岡本が「だからボクシング習い始めたんだ!」と言い、丹羽がボクシングを習っていることが明らかに。丹羽は、ボクシングを習い始めたのは「音響監督の方に体験に行くことを勧められて、行ったらハマってしまった」からだと明かし、武内は「ヤバい。変なことできない」と答え、会場は笑いに包まれた。

岡本は演技で工夫をしたポイントについて、「1話2話は割とクズなところも結構多いんですけど、その中でもコミカルさは意識してくださいってディレクション自体はありました。説明ゼリフも多かったんですけど、その説明を聞かせるにはどうしたらいいかっていうところもあり、ただ単純に説明するよりかは、テンポよく聞かせられたらいいなと思いつつやらさせてもらいました」と明かす。さらに現場ではアドリブがあったことについても触れ、「キムチを持って喧嘩するシーンは(言葉が)出たものをそのまま言いました。音量は小さいですけど、『キムチは目から食えねえんだよ』って言ってる」と明かし、丹羽と振り返った。

最後に丹羽が代表して、「『喧嘩独学』1話2話をご覧いただいたと思うんですが、今でも魅力的なキャラクターがいっぱいいましたが、もっともっとこれから増えていきますので、そういった意味で光太の成長だけではなく、周りとの関わり合い、 他のキャラクターの個性とかも見ていただけたら幸いです」と締めくくった。
(文=間瀬佑一)

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