青少年教育施設「自然の家みかも」が完成 県みかも山公園内に1日開所

三毳山の斜面を生かして建設された自然の家みかも=30日午後0時50分、栃木市岩舟町下津原

 栃木、佐野両市にまたがる県営みかも山公園内に4月1日開所する「栃木JIMINIE(ジミニー)倶楽部(くらぶ) 自然の家みかも」で30日、開所記念行事が行われ、多くの来場者が新たな青少年教育施設の完成を祝った。

 県は青少年教育施設再編の一環として2008年度に同公園内への新施設整備を決定した。曲折を経ながらも、22年11月から建設を進めていた。

 新施設はとちぎ花センターに隣接し、敷地面積は約3.2ヘクタール、建物は鉄筋コンクリートと木造2階建てで延べ床面積は約6千平方メートル。約200人が宿泊でき、自然体験活動やキャンプ、スポーツなどの幅広い活動を楽しめる。青少年以外も利用できる。

 設計・建設と15年間の運営・維持管理の総事業費は約69億5千万円。開所記念式典で福田富一(ふくだとみかず)知事は「三毳(みかも)山の自然と調和した素晴らしい施設となった。生涯学習の振興に資する施設として末永く愛されるよう努めたい」とあいさつした。

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