●57年ぶりそろう
県立美術館で開催中の「加賀藩前田家の名刀」(北國新聞社後援)は会期初の週末を迎えた30日、57年ぶりに一堂にそろう前田家ゆかりの名刀3振りを見ようと多くの刀剣ファンが訪れた。
北陸新幹線の県内全線開業を記念し、公益財団法人前田育徳会(東京)が所蔵する名物「大典太(おおでんた)」の通称で知られる国宝「太刀 銘光世(みつよ)作」、国宝「刀 無銘義弘」、重要文化財「短刀 銘吉光」が並んだ。
刀剣を擬人化したPCブラウザ&スマホアプリゲーム「刀剣乱舞ONLINE」と連携したグッズも人気を集めた。白山比咩神社(白山市)所蔵の国宝「剣 銘吉光」や豊臣秀吉の蔵刀を収録した「刀絵図」も展示された。
ゲームから刀に興味を持ったという金大2年の吉田莉菜さん(20)は「とにかくきれい。知らない世界が広がって面白い」と語った。展示は5月26日まで。