新湊きっときと市場、にぎわい戻る 営業再開、初の週末

営業を再開したレストランでベニズワイガニを味わう家族=射水市の新湊きっときと市場

 射水市の観光スポット「新湊きっときと市場」は30日、全面的な通常営業を再開して初の週末を迎えた。北陸新幹線の敦賀延伸やインバウンド(訪日客)による需要の高まりを追い風に、海の幸を求める観光客でにぎわった。

 能登半島地震による液状化の影響で一部休業が続き、復旧工事が一段落した29日から入居11店のうち10店が営業を再開。残る1店は5月中旬にリニューアルオープンする。

 土産店や飲食コーナーに観光客らが詰め掛けた。レストラン「きっときと亭」では、新湊産のシロエビやイカを中心に12種類の海の幸が味わえる「海王丼」や、シロエビとベニズワイガニで彩った「紅白丼」が人気を集めた。

 団体ツアーでシンガポールから訪れたニコラス・アンさん(43)は「どれも新鮮でおいしい」と舌鼓を打った。広島県から北陸新幹線を経由し、夫婦で訪れた丸山優子さん(65)は、羽咋市吉崎町の娘家族と一緒に、7人でベニズワイガニを堪能した。

 市場の宮正一料理長は営業再開に胸をなで下ろし「いつもの環境で仕事ができることに感謝している。コロナ禍も乗り越えたので、今後も皆で力を合わせる」と話した。

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