DeNA・度会の2戦連発&サイクル未遂に平松氏「誰が考えます?」坂口氏は打撃技術の凄みを解説

◆ 新人が開幕2戦連発はリーグ初の快挙

DeNAは30日、本拠地での広島戦に6-1で快勝。打っては14安打を放つ猛攻を見せ、投げては先発の平良拳太郎が完封まであと一人の好投を披露し、24年ぶりの開幕2連勝を飾った。

この日の主役は何と言っても度会隆輝だ。昨日に引き続き「1番・右翼」でスタメンに名を連ねると、初回、先頭で迎えた打席でいきなり頭部付近に死球を浴びてしまう。不穏な空気がスタジアムに流れるも、治療後に一塁に向かうと、一死からプロ初盗塁を決めてチャンスメーク。続く牧秀悟の適時打で先制のホームを踏んだ。

さらに続く2回一死一塁から変化球に合わせて左安打を放つと、4回には無死一塁から速球を振り抜き鮮やかな弾丸ライナーで2号本塁打をマーク。ファンの詰めかけた右翼席へ連日の特大弾をプレゼントした。

さらに度会の勢いは止まらず、6回には再び先頭で二塁打を放ちプロ初の猛打賞を達成すると、最終打席では初球をたたいて中安打をお見舞い。本塁打含む4打数4安打2打点1盗塁、さらには守備でもファンプレーで投手をアシストし、まさにドラ1の面目躍如を果たした1日を過ごした。

惜しくもサイクル安打達成とはならなかったものの、黄金ルーキーの活躍ぶりは同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも話題に。

出演した球団OBの平松政次氏が「2戦でホームランを打って今日は4安打なんて…誰が考えます?」と開口一番絶句すると、同じく出演した坂口智隆氏も「モノがすごい事は間違いない」と絶賛した。

また坂口氏は続けて度会の打撃技術に注目すると、その凄みを“速球の対応”と“ミート力”にあると分析。「まず速い球を引っ張れる事ですよね。アウトサイド寄りの球まで速い真っすぐ引っ張れる」と幅広い対応力を解説し、「最初から反対方向反対方向じゃない。当てるのも上手いですし、そういうところと相まって打席で余裕が持てるんだと思う」と語った。

度会は明るいキャラクターも相まって開幕前から注目を集めていたが、驚異の打撃技術に打席での落ち着きなど前評価に違わぬ実力を発揮している。98年以来の優勝へ向け、頼もしいルーキーが加わった。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』

【動画】輝きを放つ21歳!/3月30日の度会の打席ハイライト

© 株式会社シーソーゲーム