小学5年生が地元観光地のPR動画 CATVで放送「すてきなところたくさん」 京都府京丹波町

自分たちで写真の撮影やナレーションを手がけた動画を見る児童たち(京丹波町曽根・丹波ひかり小)

 京都府京丹波町曽根の丹波ひかり小学校の5年生が、町内の観光地をPRする動画を制作した。レジャーや物作りなどの体験学習を通して感じた地域の良さを紹介する。3月30日から1週間、町のケーブルテレビで放送される予定で、児童らは「町の魅力に気付くきっかけになってほしい」としている。

 同小学校のふるさとの魅力を学ぶ野外体験学習の一環。2023年度は児童が体験するだけでなく、地元の魅力を町外の小学生へ伝えるPR動画を作ることを目標に、町内の観光地や施設を訪問した。

 児童28人は昨年6月以降、登山やカヌー、ステンドグラス作りなどを体験し、その様子を撮影、取材した。7月上旬に訪れた質志鐘乳洞公園では「鐘乳洞の中は涼しかった」「プール以外の夏のおすすめスポットになる」などと分析していた。

 2学期以降、同町職員を招いて町の観光を取り巻く状況や課題について学び、町ケーブルテレビを運営する町情報センターと一緒に、動画の内容や構成について考えてきた。

 完成した動画は約8分間。画像をふんだんに盛り込み、町内6カ所の施設を紹介する。ナレーションも児童自らが務め「私たちの住む町にはすてきなところがたくさんあります」と呼びかけている。

 3月22日に同小学校で試写会があり、男子児童(11)は「町内の魅力が動画を見た人に伝わってほしい。放送が楽しみ」と目を輝かせた。日下部正登校長は「町外の小学生との交流や、24年度以降の学習にもつながるよう活用していきたい」としている。

昨年7月の野外体験学習で質志鐘乳洞を散策した児童たち(京丹波町質志・質志鐘乳洞公園)

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