ベルマークのバトン能登へ 唐丹中生が収集、善意をつなぐ

ベルマークを仕分ける唐丹中の生徒会メンバーら。新潟からの後押しも受け、能登半島地震の被災地に物資を届ける

 岩手県釜石市の唐丹(とうに)中(八木稔和校長)は、能登半島地震で被災した石川県に物資を届けるためベルマーク収集に励んでいる。生徒23人の小規模校ながら2022年度は9万点超を収集。21年冬に、新潟県民から匿名で届いた善意へのお礼を新潟日報に投稿したところ、読者から寄贈が相次ぐようになった。東日本大震災の被災地から能登の被災地へ、復興支援のバトンをつなぐ。

 小さなベルマークを仕分ける唐丹中生たち。生徒会が中心となり昼休みなどに作業に励んでいる。これまで、熊本地震の被災地や豪雨災害があった新潟、福岡への支援物資購入などに充ててきた。

 収集点数は、21年度までは年間数百点だった。お礼の寄稿が21年12月と22年2月に掲載され、新潟県の高齢者や子育てを終えた世代を中心に続々と届くようになった。寄贈者は100人以上となり震災復興への願いが詰まっている。

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