山形空港発着の羽田便2便化とフジドリームエアラインズ(FDA)の定期便就航が10周年を迎え、東根市の同空港で30日、記念イベントが開かれた。到着便を放水アーチで出迎えるなどし、空港関係者らが搭乗客に一層の利用促進をアピールした。
羽田便、名古屋便の計3便の搭乗客を対象に、県や東根市、航空会社の担当者らが県産ジュースなどをプレゼントしたり、エプロンで出発便を見送ったりした。名古屋発のFDAの定期便を利用し、三重県四日市市から遊佐町の祖父母の元を訪れた小学2年前田朱璃(あかり)さん(7)は「水のアーチが特別な感じで楽しかった」とほほ笑んだ。
山形空港発着の定期便は、2014年3月30日に羽田便の朝夕2往復運航が15年ぶりに復活し、FDAの名古屋便が就航した。県総合交通政策課によると、23年度の同空港利用者数は2月末現在で31万5604人。昨年度の年間29万1813人を既に超え、新型コロナウイルス禍前の19年度の年間31万8995人を上回るペースで推移している。