解散・総選挙「今は何も考えていない」と総理

 岸田文雄総理は28日の記者会見で衆院の解散・総選挙について「解散については今、何も考えていない。信頼回復を始め、先送りできない課題に集中していきたい」と解散は念頭にない旨を強調した。自民党総裁選を控え、解散のタイミングを探り続けていることは確かなよう。

 自民党は4月の衆議院議員補欠選挙(長崎3区、東京15区、島根1区、4月28日実施)で長崎、東京に候補を立てていない。記者団の問いに岸田総理は「ふたつの選挙区においては候補者、対応を検討中の状況で、まずはこの選挙区について、どういった準備をして選挙を戦うのか、これを至急、今、詰めさせている。検討中ですから勝敗ラインまで申し上げることは難しい」とした。

 補選を行わず総選挙の選択肢はあるのかとの問いには「政治への信頼回復、経済の再生、賃上げ、これは先送りできない課題、こうした課題に一意専心取組んでいく。これに尽きる。それ以外のことを今は考えておりません」とした。ただ選択肢はないとは答えなかった。(編集担当:森高龍二)

自民党総裁選を控え、解散のタイミングを探り続けていることは確かなよう

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