「見落としていた…」 自民の田之上県議が党支部交付金30万円を不記載

自民党鹿児島県連=鹿児島市真砂町

 鹿児島県の田之上耕三県議=霧島市・姶良郡区=が代表を務める自民党県霧島市区第3支部が、2022年に党県連から受けた支部交付金30万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが30日分かった。同日までに県選挙管理委員会に訂正を届け出た。

 政治資金規正法は、政党からの交付金や、20万円を超えるパーティー券を購入した個人や団体、金額を収支報告書に記載するよう義務付けている。

 田之上県議によると、23年分の報告書を作成する過程で22年分の不記載が判明した。取材に「見落としていた。今後はしっかり目を通して再発防止に努める」と述べた。

 このほか、県連も収支報告書で誤記載があり、15日付で訂正した。県建設政治連盟(藤田護会長)が購入した政治資金パーティー券代120万円分を収入総額に計上したものの、内訳には記載していなかった。連盟の6人から20万円ずつ振り込まれたが、連盟が県選管に合算した120万円で届け出たため、整合性を取った。

 パーティー券についても、購入者数を書くべき所に、売上枚数を記載していた。

政治資金収支報告書に記載漏れがあった田之上耕三県議

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