善性寺山門の薄墨桜が見頃 津・三重

【見頃を迎えた薄墨桜=津市白山町川口の善性寺で】

 【津】三重県津市白山町川口の真宗高田派善性寺(代表役員・藤喜一樹)で、山門脇の2本の薄墨桜が見頃を迎え、多くの人を楽しませている。

 藤喜さんによると2本の薄墨桜は昭和55年に第13世智誠(ちじょう)上人が小学校の同窓会の記念樹として植えたものだといい、現在では本堂の屋根より高く育っている。

 つぼみがピンク色で開花すると白から薄墨色に変化するのが特徴。今年は昨年より約1週間開花が遅く現在2本が見頃となっている。好天の30日は朝から老人ホームのお年寄りや県内外の写真愛好家らが次々に訪れた。

 津市の若林鉄也さん(72)は奈良県の写真仲間と訪れ「ここの薄墨桜は枝が細かくてきれい。山門と白壁の雰囲気も良く、知る人ぞ知る場所」と話した。

 責任役員の中村京二さん(76)は「近隣の人や檀家(だんか)さんが楽しみにしている。大事に守っていきたい」と話した。

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