メジャー生き残りをかけて...上沢直之、レッドソックスへの電撃移籍はチャンスか 「オープン戦では自慢の制球力に狂い」

大リーグ タンパベイ・レイズとマイナー契約を結んでいた上沢直之選手が金銭トレードでボストン・レッドソックスに移籍した。両球団から発表された。

故障者が出た影響で、先発陣が手薄だったレッドソックス

2023年のシーズンオフ、上沢は日本ハムからポスティングシステムを利用し、レイズに移籍した。

当初、招待選手でキャンプに参加してメジャー昇格を目指していたが、オープン戦4試合で0勝1敗、防御率13.03と結果を残せず、レイズから傘下の3Aのチームに合流するように通達されていた。

新天地となるレッドソックスは、故障者が出た影響で先発陣が手薄になっており、補強に乗り出していた。日本人選手は吉田正尚が所属している。

「直球の強度を上げて、先発で結果を」

スポーツ紙デスクは、

「上沢はフォーク、カットボール、カーブ、スライダー、チェンジアップと多彩な変化球を投げ分けられるのが大きな強みだが、直球の球速が145キロに届かないようだと厳しい。
オープン戦は力みがあったのか、自慢の制球力に狂いが生じていた。このままでは通用しないことは本人も感じていると思う。直球の強度を上げて、先発で結果を残したいですね」

と期待を寄せる。

金銭トレードでチャンスが巡ってきたが、何度も失敗が許される世界ではない。

日本ハムでエースとして活躍した右腕は、吉田との共闘で首脳陣の信頼を勝ち取れるか。

30歳右腕がアメリカンドリームをつかむための新たな挑戦が、始まる。(中町顕吾)

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