V長崎 栃木に悔しいドロー 下平監督「もったいない試合」 サッカーJ2

【栃木-V長崎】前半43分、V長崎のマテウス(左)がクロスを頭で合わせて先制ゴールを決める=宇都宮市、カンセキスタジアムとちぎ

 明治安田J2第7節(30日・カンセキスタジアムとちぎほか=10試合)V・ファーレン長崎は栃木と1-1で引き分けた。5試合負けなしで、通算3勝3分け1敗の勝ち点12として4位に浮上した。
 V長崎は前半43分、笠柳の左クロスをマテウスが頭で合わせて先制した。1-0で折り返した後半11分、GK原田が相手MFを倒してPKを与えたが自らセーブ。しかし、2試合ぶりの勝利まであと少しとなった後半45分にクロスのこぼれ球を蹴り込まれ、同点に追いつかれた。
 岡山は大分と0-0で引き分けて勝ち点17で首位をキープ。横浜FCに2-1と逆転勝ちした仙台が同13で3位に上がった。山形は清水を2-0で下して5試合ぶりの白星。群馬は徳島に1-0で競り勝って今季初勝利を挙げた。徳島が最下位に転落した。
 第8節は4月3日、各地で10試合を実施。V長崎は諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で午後7時から9位山形と対戦する。

2点目取れず、終了間際に失点

 優位に試合を進めながら終了間際に追いつかれて2試合ぶりの白星を逃したV・ファーレン長崎。下平監督は「もったいない試合。本当に悔しい」と唇をかんだ。
 序盤からボールを保持して主導権を握った。栃木のマンツーマンの守備に苦戦しながらもサイドを起点に攻め込んだ。マテウスの今季3ゴール目で幸先よく先制。その後も初先発した右サイドバックのモヨが積極的に攻撃参加して決定機をつくり出したが、シュートがポストに嫌われるなど次の1点が遠かった。
 シュート数は栃木の倍以上となる15本。下平監督は「2点目を取れなかったのがすべて。ちゃんと仕留めて試合を終わらせる展開にしないといけない」と課題を挙げた。中3日で迎えるホーム山形戦に向け「しっかり準備したい」と気持ちを切り替えた。

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