県内安定型産廃処分場 埋め立て可能量が最少に 80万9千立方メートル、10年後には満杯に 22年3月末時点

 県内の安定型産業廃棄物最終処分場に埋め立て可能な容量が2022年3月末時点で約80万9千立方メートルとなり、記録が残る09年度以降で最少となったことが30日までに、県のまとめで分かった。

 同処分場の新設計画は現在県内に約10件あるが、地元住民の合意が得られないことなどが理由で設置許可は出ていない。県によると、このまま新設が認められなければ約10年後には満杯になる見通しだ。

 産廃は主に「安定型」と「管理型」に分類され、安定型処分場は金属くずやがれき類など埋めても性質が変わりにくい品目を扱う。管理型は木くずや燃え殻など腐敗しやすく、汚染水やガスが発生する恐れがあるもので、県が那珂川町で昨年開業した「エコグリーンとちぎ」は管理型の処分場。

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