「韓国展望所」リニューアル バリアフリー化 あす供用開始 長崎・対馬

新たにスロープを設けるなどした韓国展望所(対馬市提供)

 韓国釜山を望む長崎県対馬市上対馬町鰐浦の観光名所「韓国展望所」がリニューアルし、4月1日から供用を始める。正面の階段を撤去してスロープを設け、バリアフリー化した。
 市によると、韓国首都ソウルの公園内にある施設をモデルに旧上対馬町が1997年に建設。老朽化に伴い、市が2022年度から工事を進めていた。内部の展示室の天井や床も改修し、映像モニターや展示パネルを整備した。
 空気が澄むなど条件がそろった日には、約50キロ離れた釜山の街並みを眺望できる。4月中旬以降には周辺で純白のヒトツバタゴ=国天然記念物=が咲き誇り、人気スポットとなっている。
 市上対馬振興部の担当者は「以前よりも快適に使えるようになった。これからは花も楽しめる季節なのでぜひ訪れてほしい」としている。原則年中無休で、供用時間は午前9時~午後5時。

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