川崎フロンターレ、システム変更で連敗ストップ!19歳のU-23日本代表DF高井幸大がピッチで感じた「違い」

30日に行われた明治安田J1リーグ第5節、川崎フロンターレとFC東京による多摩川クラシコは、ホームの川崎が3-0で快勝した。

リーグ3連敗と苦しんでいた川崎。とくに開幕4試合で9失点と守備の綻びが目立っていた。

この試合では、高井幸大がジェジエウとセンターバックコンビを組んで先発。試合後「無失点で終われたのが一番良かったです」と今季リーグ戦初のクリーンシートに安堵の表情を浮かべた19歳は、こう続けた。

「今シーズンの成績のところで、耐える時間が少ないというか昨年よりもすごく簡単に失点してしまうことが多かったです。そこはこの2週間の間でやっていましたし、意識してみんなで取り組んで、守備のところはすごく意識高くできたんじゃないかと思います」

昨季終盤、ある程度割り切った守備的なスタイルにシフトして成績を好転させ、天皇杯優勝も成し遂げた川崎。その粘り強さを取り戻すべく、代表戦で試合のなかった2週間は守備面の立て直しをチームとして行ったという。

また、川崎はこの試合、4-3-3ではなく中盤の底に橘田健人と瀬古樹の2枚を配置した4-2-3-1のシステムを採用。これがプラスに働いた面も大きかったようだ。

「つなぐ時も守備の時もすごくやりやすいというか、2ボランチがいることで守備が安定しますし、攻撃の時も選択肢が多いというか。今日も2ボランチの(橘田)健人くんと(瀬古)樹くんのところで良いテンポが出ていましたし、僕たち(センターバック)的にも少しやりやすいかなとは思います」

勝負を決した2点目の場面、高井の裏へのパスが山田新のゴールへとつながったことについては「奪った後に前を見ることができました」と振り返った高井。U-23日本代表の活動を経て「より一層やらなければならないなと、毎回代表活動で思っています」と語った19歳に対する注目は、今後さらに高くなっていくに違いない。

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川崎は次戦、4月3日(水)に横浜F・マリノスとアウェイで対戦。その翌日には、パリ五輪最終予選となるU23アジアカップ2024のメンバーが発表される。

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