ブライトン退任の可能性も…去就注目のデ・ゼルビ監督「何も決めていない」

ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督が、自身の去就について言及した。30日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

現在44歳のデ・ゼルビ監督は2022年9月にブライトンの指揮官に就任すると、昨シーズンのプレミアリーグを18勝8分12敗の6位で終え、クラブ史上初となる欧州大会の出場権獲得へと導いた。今シーズンは負傷者が続出していることも影響し、プレミアリーグでは28試合終了時点で11勝9分け8敗の暫定9位。初挑戦のヨーロッパリーグ(EL)ではグループBを首位で突破したものの、決勝トーナメント1回戦でローマに敗れ、敗退となった。

そんなデ・ゼルビ監督の現行契約は2026年6月30日までとなっているものの、その手腕が高く評価されていることから、リヴァプールやバイエルンなどから関心が寄せられており、去就には注目が集まっている。

来シーズンもクラブに残るとファンを安心させることはできるかと聞かれたデ・ゼルビ監督は「自分の将来を決めるには別の方法がある。クラブと話をしたいし、契約はあるけど、問題は契約ではない。問題は同じ計画、同じ目標、同じ将来のビジョンを見つけることだ」と決まっていることは何もないと明かした。

「自分の将来については何も決めていない。なぜなら、契約が残っているからね。それでも、トニー(・ブルーム会長)やクラブと話をしたい。彼らの計画を理解する必要があるからね。その後に問題なく、一緒に決断を下すことになる」

「選手やファンたちの関係は将来のことによって変わることではないと思う。私たちがやってきたことは歴史であり、忘れることはない。私は野心やモチベーションを保ち続けたい。24時間サッカーのために生きているからね。どんな計画があるかなどを知りたい。なぜなら、適切なモチベーションを感じられなければ、それ以上留まることはできないからね」

なお、昨年末には契約延長交渉を行なっていることも明かしていたデ・ゼルビ監督だが、新契約を締結する予定については「現時点ではない。合意できなかった。契約は将来の一部だ。私にとっても全員にとっても重要だが、それは小さなことで、重要なのは将来の計画だ。クラブとは話し合わなければならない」と語った。

それでも、「私の頭の中にはブライトンのことしかない」と今シーズン終了までは同クラブのために全力を尽くすことも強調した。

「(ソリー・)マーチや三笘(薫)がシーズンを終えてしまったので全員ではないが、最高の形で今シーズンを終えたいと思っている。私には契約があり、今のところ何も決めていない。そして、私の焦点は100パーセントブライトンにある」

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