LEDで明るさは4倍以上、夜も安心して買い物を 商店街にアーケード照明が点灯 鳥取県米子市

米子北高校吹奏楽部の演奏で軽快な音色が響く中、点灯される新しいアーケード照明=米子市角盤町1丁目

 米子市の中心商店街「える・もーる1番街」(角盤町1丁目)で29日、夜も明るく安心して買い物が楽しめるアーケード街を目指し導入した、発光ダイオード(LED)照明の点灯式があった。商店街や市の関係者、市民らが見守る中、8万5千球の新たな街の明かりがともった。

 市内唯一となったアーケードは延長約110メートルのえる・もーる1番街を含む総延長550メートルで、1984年に完成。老朽化に伴う改修工事で、百貨店のJU米子高島屋を核とする角盤町商店街振興組合が、全国初というチューブ状のLED照明を導入し、白熱球で薄暗かったこれまでの4倍以上の明るさになった。

 このほど完成し、隣接駐車場を会場とする恒例イベント「地ビールフェスタ」に合わせて披露。商店街振興組合の森紳二郎代表理事が「商店街をさらに発展させていきたい」とあいさつし、伊木隆司市長らが一斉に点灯ボタンを押した。

 照明は鮮やかな色に加え、絵や文字も電飾で浮かび、色の変化で「動き」が出せる。オープニングを飾った米子北高校吹奏楽部の演奏でも「銀河鉄道999」に合わせ、JR山陰線で今春運行が始まる「新型特急やくも」が頭上を走り抜け、市民を楽しませた。

 点灯時間は午後6時から午前2時。商店街は太陽光パネル6台も新設し、72時間電源を確保。災害時の活用を想定し、市などと協力協定を締結した。2024年度は市が路面や周辺市道の改修を計画している。

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