山本由伸、初勝利の権利持って降板 5回0封の快投、1回5失点KOの悪夢払拭

◆ 約35分の中断後も続投、快投にファン拍手喝采!

ドジャースの山本由伸投手(25)が30日(日本時間31日)、本拠地デビューとなったカージナルス戦に先発登板。5回2安打無失点の快投を披露し、メジャー初勝利の権利を持ってリリーフ陣にバトンを渡した。

初回は先頭のドノバンを3球三振に仕留めたあと、続くゴールドシュミット、ゴーマンも連続三振斬り。圧巻の3者連続三振スタートで本拠地ファンを沸かせた。

2回は一死から左前にポトリと落ちる初安打を許したが、二死二塁で最後は7番・バールソンを鋭く沈むスプリットで空振り三振。3回は打たせて取る投球で3者凡退に抑え、雨脚が強まった4回もテンポ良く3者凡退でゼロを刻んだ。

試合は4回裏終了後に降雨により一時中断。約35分後に試合再開となり、5回のマウンドにも上がった山本は二死二塁のピンチを凌ぎゼロを刻んだ。その裏、ドジャース打線は3番・フリーマン、4番・スミスの連続適時打で2点を先制。5回68球、2安打無失点、6奪三振無四球の内容で降板した山本にメジャー初勝利の権利が発生した。

山本は韓国で行われた21日のパドレス戦で移籍後初登板を果たすも、1回5失点でノックアウトされメジャー初黒星。前回登板は制球を乱すなど本来の姿には程遠かったが、この日は立ち上がりからカーブやスプリットを巧みに操り、4回まで51球と抜群の安定感を披露。最速は96.3マイル(約155キロ)と直球の威力も申し分なかった。

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