1986年4月19日に放送をスタートした、バラエティ番組『世界ふしぎ発見!』(TBS系)。
第1702回目となる2024年3月30日でレギュラー放送を終了し、38年間の歴史に幕を下ろしました。
レギュラー最終回では、4万時間にもおよんだ取材映像の数々から厳選した、『視聴率ベストワン』や『初取材ベストワン』などを振り返り。
また、長年番組を支えた出演陣が、ラストメッセージを寄せました。
草野仁&黒柳徹子&野々村真のラストメッセージ
クイズ形式で人気を博した同番組は、フリーアナウンサーである石井亮次さんが後任となるまで、キャスターの草野仁さんがMCを務めてきました。
解答者に渡されるマスコット『ヒトシ君人形』は、草野さんをモデルにしており、まさに番組とセットで多くの人に親しまれていたのです。
レギュラー解答者として38年間出演した、タレントの黒柳徹子さんと野々村真さんも番組に欠かせません。
間違いなく『人生の一部』といえる番組の終わりに、それぞれ思いを次のように述べています。
【 草野さんコメント 】
38年という長さは一人の人間が22歳で大学を卒業して就職し、38年間勤め上げると満60歳の定年を迎える。
一人の人間にとっては自分自身の職業を全うするという大変長い時間です。土曜の夜、38年間も番組をやり続けてきたという歴史は過去には一切ありません。
大勢の視聴者の皆様が応援する声を世の中に届けてくださったからこそ、私たちはこうして継続してくることができました。皆様本当にありがとうございました。
【 黒柳さんコメント 】
私は歴史を勉強したいとずっと思っていて、それが勉強できる番組に出られるということでこの世界ふしぎ発見のお話があった時は本当に嬉しく思いました。
それから38年、もうびっくりするぐらい長い間この番組と関わり合って来ました。
私はこの番組が大好きでした。
いろんな思い出がたくさんあるので、それを大事にこれから生きていこうと思っています。本当にありがとうございました。
【 野々村さんコメント 】
世界ふしぎ発見が始まった当時、僕は22歳でした。それまで歴史などをしっかり勉強してこなかった僕の回答はほとんど不正解でした。
それでも毎回色々な国の"ふしぎ"を見て驚きと感動で楽しかったです。
20年目に初めて全問正解した時は頑張ってきた思いが溢れて大号泣しちゃいました。
あっという間の38年間でしたが、沢山の方々に支えて頂き感謝しています。本当にありがとう御座いました。
一緒に番組を作り上げてきた3人。
番組内のインタビューで、黒柳さんは「すごくさびしいです」と胸中を語っていました。
草野さんが涙をぬぐう場面もあり、込み上げてきた想いは誰しも同じなのでしょう。
いよいよ迎えたレギュラー最終回に、視聴者も落涙しているようで、感謝のコメントが殺到しています。
・ネットがない時代から、世界中の光景を届けてくださりありがとうございました。
・赤ちゃんの時から大好きで、ずっと観ていました。番組を支えた、スタッフのみなさんにも感謝!
・親と一緒に楽しく観ていました。まさに『家族の団らん』を彩ってくれた番組です。
・この番組のおかげで世界や歴史に興味を持ち、教師になりました。私の人生の原点です。
・大好きな長寿番組の終わりは、やっぱりさびしいな…。またいつか観ることができる日を願って!
また、「3人が元気で終わりを迎えられたので、笑顔で見送ることができました」との声も。
いい形でレギュラー最終回を迎えたと感じる人が多かったようです。
なお、同番組は同年4月以降は特番としての放送を予定しているとのこと。いつか再び同番組で、3人が集う日もくるかもしれませんね!
さらに、同年3月9日から6月30日まで、初めての展覧会を『【 世界ふしぎ発見!展 】in リトルワールド』を愛知県犬山市にある『野外民族博物館リトルワールド』で開催中。
番組の誕生からの紹介や、スタジオ体験などがもできるそうです。思い出を振り返りたい人は、足を運んでみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]
出典
世界ふしぎ発見!/fushigi_hakkenad