中高生の「夢」応援し5周年、群馬・利根沼田夢大学がオープンキャンパス 取り組みの成果発表  

地域の魅力について話し合う参加者

 群馬県の利根沼田地域の中高生の「夢」を応援し、地域を盛り上げる市民大学「利根沼田夢大学」の5周年を記念したオープンキャンパスが30日、沼田市のテラス沼田1階の多目的スペースで開かれた。メンバー4人が、地域の中高生や住民ら約40人に1年間の取り組みの成果を伝えた。

 メンバーは2023年度、昨年4月に凍霜害で大きな被害を受けたリンゴ農家を取材して動画にまとめ、投稿サイトで発信。8月の沼田まつりでは、リンゴ農家が生産したリンゴジュースを使ったアップルソーダを販売し、収益を市に寄付した。

 メンバーで沼田中3年の宮沢柊太さん(15)は「取材を通して農家の方の苦労が分かった。今後も情報を発信して、若い世代の就農につなげたい」と力を込めた。

 活動報告後、メンバーと参加者が交流するカフェトークが行われ、地元の魅力を次世代に継承するために必要なことについて意見を交わした。

 2021年に制作した映画「ユメシズ とねに咲く笑顔の花」の上映会も行われた。制作に関わったOBやOGが活動を振り返り、活動を通して学んだことを発表した。

 冒頭の記念式典で、井熊基之理事長は「これからも若者に大きな夢を持って挑戦してもらいたい」と期待を込めた。本年度の学長を務めた渋川女子高2年の小野里湊徠(そら)さん(17)は「中心として活動した1年の集大成になった。今後はOGとしてメンバーをサポートしていきたい」と話した。

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