美容家電にスマート猫トイレ、中国のペット経済が隆盛、市場規模1兆円へ

中国のペット用品市場の規模は25年に484億元に達する見込みだという。

中国ではここ数年、ペッットの数が増え続け、ペットを取り巻く市場が急速に発展し、ペット経済がヒートアップし続けている。「2023-24年中国ペット産業白書(消費報告)」によると、23年には都市部のペット消費市場の規模が2793億元(約5兆8653億円)に達し、26年には3613億元(約7兆5873億円)に達する見込みという。ペット用品の画期的な新製品にはどんなものがあるだろうか。

小型で使い勝手のいいペット用グルーミング掃除機は、10分で小型犬の毛を乾かすことができる。ワンタッチ式スマート乾燥機は、15分で大型犬ゴールデン・レトリーバーの毛を乾かすことができる。メーカーによると、このようなペット用の美容家電が非常に人気だという。

広東省東莞市のペット用品メーカーの販売マネージャーの百麗さんは、「2月末から3月にかけては、美容家電の売上が急速に増加する。ペット用バリカン、ペット用ボディソープなどの製品は、前年同期比約25%増と全体として売り上げの伸びが大きく、総売上高は約1億元(約21億円)に達した」と述べた。

新しい技術と新しい応用が絶えず高度化していることを背景に、ここ数年はスマートペット用デバイスへの注目度が非常に高くなっている。決まった時間に水や餌を与える装置、スマート猫トイレなどがどれも消費者に人気で、さまざまなタイプの製品がスマートに手軽にペットの世話をしたい買い主のニーズに応えている。

同省深セン市のペットショップのオーナーの王昌龍さんは、「仕事で帰りが遅くなった時や、数日にわたって家を留守にしなければならない時、自動水やり機や自動猫砂ポットはとても役に立つ。だから今、たくさんの人がうちの店に来て電子製品について問い合わせるようになった」と話した。

関連のコンサルティング機関が発表したデータによると、24年の中国ペット用品市場の規模は443億4000万元(約9311億4000万円)に上り、25年は484億元(約1兆164億円)に達する見込みだという。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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