ドジャース連勝ストップ 由伸5回0封も初勝利お預け、大谷はサヨナラ機で凡退

● ドジャース 5 - 6 カージナルス ○
<現地時間3月30日 ドジャー・スタジアム>

ドジャースは延長10回までもつれた接戦を落とし連勝ストップ。先発登板した山本由伸投手(25)は5回2安打無失点の快投を見せたが、後続投手が逆転を許しメジャー初勝利はお預けとなった。「2番・指名打者」でフル出場した大谷翔平選手(29)は5打数1安打で打率.273。1点を追う10回裏は二死満塁の好機だったが、遊飛に打ち取られ最後の打者となった。

本拠地デビュー戦となった山本は、初回3者連続奪三振のロケットスタート。この日は立ち上がりから制球力抜群で4回まで1安打無失点の快投を披露した。試合は4回裏終了後、降雨により一時中断。約35分後に試合再開となり、5回のマウンドにも上がった山本は二死二塁のピンチを凌ぎゼロを刻んだ。

韓国で行われた21日のパドレス戦で移籍後初登板を果たすも、1回5失点でノックアウトされメジャー初黒星。前回登板は制球を乱すなど本来の姿には程遠かったが、この日は立ち上がりからカーブやスプリットを巧みに操り抜群の安定感を披露。最速は96.3マイル(約155キロ)と球威も申し分なかった。

山本はメジャー初勝利の権利を持って降板したが、2点リード7回に3番手のケリーが捕まり一挙5失点。捕手のミットにバットが当たる打撃妨害やボークによる失点など、珍しいプレーが続き山本の白星は消滅した。

ドジャースは3-5と2点ビハインドで土壇場9回裏、1番・ベッツの4試合連発となる4号ソロで1点差に迫ったあと、二死無走者から3番・フリーマン、4番・スミス、5番・マンシーの3連打で同点に追いついた。無死二塁から始まる延長10回表に1点を勝ち越されたものの、その裏に二死満塁で打者・大谷。一打サヨナラの場面で盛り上がりは最高潮に達したが、遊飛に打ち取られ最後の打者となった。

大谷は初回の第1打席で打球速度113.9マイル(約183キロ)の痛烈な右前打を放ち、5回の第3打席は先制点につながる四球出塁。しかし、4打席目以降は凡退が続き、この日は5打数1安打、1四球2三振の打撃内容で打率は.273、OPSは.638となった。

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