本拠地デビューの山本由伸が5回68球・無失点も、後続が打ち込まれてドジャース敗戦。大谷翔平は10回裏の好機で快音響かず、6打数1安打

ロサンゼルス・ドジャースがセントルイス・カーディナルスに延長で敗れた。ドジャースは本拠地初先発の山本由伸が、5回まで無失点投球とハイパフォーマンス。勝ち星の権利を持ったまま降板したが、しかし後続が打ち込まれてしまい山本の初勝利は消えた。ドジャースは5ー6でカーディナルスに敗れた。

山本は最高の立ち上がりを見せた。初回、カーディナルスの1~3番を三者連続三振。2回に1安打を許したが後続を断ち切り、3回と4回は三者凡退に打ち取った。5回には二塁打を打たれたが、それでも無失点で切り抜けた。

山本は5回を投げて68球、被安打2、奪三振5、四死球0の無失点。4回終了後に約35分の雨天中断をはさんだものの、5回を完璧な内容で投げ切った。

シーソーゲームとなった一戦は、ドジャースが5回に先制する。1番ムーキー・ベッツと2番の大谷翔平が続けて四球を選ぶと、3番フレディ・フリーマンが中前に、4番ウィル・スミスが左前に連続適時を放って2点を奪った。
それでも、7回に登板した3番手のジョー・ケリーが誤算だった。抜けるボールが明らかに目立つほど制球が定まらず、2四死球などで無死満塁。そこから犠飛と3つの安打、ボークもあって計5失点。山本の勝ち星が消えてしまった。

ドジャースは7回裏にスミスの適時打で3ー5と追い上げると、9回にはベッツの4戦連続本塁打となる一発と、5番マックス・マンシーの適時打で5ー5の同点に追いつく。しかしカーディナルスが無死2塁から始まるタイブレーク制の10回表に加点。ドジャースは10回裏に得点できず、5ー6で敗れた。

大谷は初回の第1打席で痛烈な右前打を放ち、2回の第2打席は空振り三振、5回の第3打席は四球、7回の第4打席は右飛、9回の第5打席は空振り三振だった。10回裏のニ死満塁で迎えた第6打席は遊飛に終わっている。

構成●THE DIGEST編集部

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