《第96回センバツ》群馬・健大高崎が全国初制覇 前回大会準優勝の報徳学園に3-2

初優勝を果たし、マウンドへ集まる健大高崎ナイン=甲子園

 第96回選抜高校野球大会最終日は31日、兵庫県西宮市の甲子園球場で決勝を行い、群馬県勢としては1955年の桐生以来69年ぶりの決勝進出を決めた健大高崎は、3―2で前回大会準優勝の報徳学園(兵庫)に勝利し、全国初制覇を達成した。選抜大会の優勝は県勢初。安定した投手陣と持ち前の機動力で、悲願の頂点をつかんだ。

 健大は2点を追う初回、森山竜之輔の2点二塁打で同点とした。三回に先頭打者の斎藤銀乃助が右翼線三塁打で出塁し、1死三塁の場面で高山裕次郎が適時打を放ち、勝ち越した。

 2試合連続で先発した2年生右腕の石垣元気は8回2失点と好投。五回に2死満塁、六回にも無死二、三塁のピンチを招いたが、気迫の投球で後続を断った。継投した左腕の佐藤龍月は最終回を無失点に抑え、リードを守り切った。

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