「発想が天才すぎます」プラモデルのパーツが自動で定位置に戻る! 効率爆上がりの“リールシステム“が話題に

作業がグッと効率化できちゃう……! プラモデルの組み立てで試してみたいライフハックが話題です。

X(旧Twitter)ユーザーのしらたき金剛さん(@vern_lost )が、プラモデルを組み立てる時に作業スペースを確保する方法を3月18日に投稿。。

「これは特許取った方がいいのでは!?」「発想が天才すぎます」「作業効率かなり上がりますねこれは……」など、プラモデル製作を嗜む「モデラー」からたくさんの反響が寄せられました。

「自分はリールで……」プラモデルのランナーが勝手に定位置に戻る!?

しらたき金剛さんXより / Via x.com

投稿されたのは、プラモデルを組み立て中のしらたきさんの作業台の写真。目の前には、取扱説明書が広げられています。

その頭上にはなんと、交通系IC入れなどをカバンに取り付ける時に使うリールストラップがたくさん設置されています。それぞれのリールにはプラモデルのランナー(パーツが付いた枠のこと)が引っ掛けられており、手元で作業して手を離すとランナーが自動的に上に上がる仕組みになっています。

リールの上には「ガンプラA」「ガンプラD」などのラベルが貼られていて、どのランナーがどのパーツなのか一目瞭然になっています。

これなら手元でランナーがバラバラにならないし、作業台を広々使うことができそう……!

しらたきさんは、別のXユーザーが披露したランナーを壁に掛ける方法を引用する形で、今回の写真を投稿。「手を離すとランナーが勝手に定位置に戻るんで楽」「HG系はA-Eまで文字書いとけば割と対応できる」と、リールを使う方法をおすすめしました。

リールストラップとプラモデルという斬新な組み合わせから生まれたライフハック。どのような経緯で思いついたのか、投稿者のしらたき金剛さんに話を聞きました。

「Suicaのパスケース」から着想を得た

しらたきさんはプロのフィギュア原型師。UFOキャッチャーの景品や美少女フィギュア、ねんどろいど などを製作しています。

「みなさんが喜んでくれるかわいいフィギュアを世に送り出したいと思ってますー!」と意気込むしらたきさんが、BuzzFeedの取材に答えました。

ーーどのようなきっかけで、ランナーにリールを取り付ける方法を思い付かれたのでしょうか?

「元々自分も壁にランナーを引っ掛けてたのですが、手を伸ばすのが面倒になって悩んでました」

「電車通勤でSuicaのパスケースにリールをつけてるのですが、『ランナーをリールに引っ掛ければ自動で戻るのでは!?』って思いついてこの“リールシステム”を構築しました」

「作業効率がぐんとあがりました」

ーーご自身で思い付いた方法だったんですね! 実際に“リールシステム”を導入してみて、どのようなメリットを感じますか?

「①机の上が広くなり作業効率がぐんとあがりました。工具の置き場が広く、工具の種類をたくさん置けるようになりました」

「②左側から『ABCD……』ってランナーの番号がわかるので、探す時間はかなり減りました。右側からは『……WXYZ』のランナーがあり、『LMNO』のランナーは真ん中辺りにあるっていうのがすぐに把握できます」

「③大型のキットの製作作業がやりやすくなります。小型のキットならキリが良い所で作業を中断して、ランナーを箱に戻して休憩が簡単にできます。が、大型のキットだと、机の上が大分埋まっているので片付け自体が大変です」

「大型のキットだと長時間の作業になるので、どうしても休憩を挟みますし、食べ物(お菓子)や飲み物は机に置きたくなります。作業再開も、ランナーを吊るしてるだけなので簡単に始められるのがメリットです」

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ガンダムのプラモデルのイメージ写真(2019年撮影、時事通信)

投稿された動画では、ビュンッとランナーが頭上に戻っていますが、しらたきさんによると「リールを強くひっぱらなければ全然大丈夫」とのこと。

リールの設置位置を下げることによっても、引っ張る力を弱めることができそうです。

プラモデル製作中に作業スペースにお困りの方や、パーツの区別がつかなくなってしまうという方は、今回の“リールシステム”を実践してみるといいかもしれませんね!

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