虐待の法人、報酬を過大受給 東京・小平、都が是正指導

社会福祉法人「ときわ会」が本部を置く「あさやけ作業所」=2023年9月、東京都小平市

 東京都小平市の社会福祉法人「ときわ会」で役員ら職員が知的障害のある複数の利用者を虐待していた問題で、同法人の作業所とグループホームが人員基準などの要件を満たしていないのに、障害福祉の報酬を過大に受け取っていたことが、31日までに都の調査で分かった。

 法人によると、過大受給額は数千万円とみられる。都は返還を求めるとともに、ほかにも運営に不適切な点があったとして是正を指導した。法人は「報酬の返還を含め、指導に沿って改善していく」としている。

 同法人は小平市内で13カ所の施設を運営。都によると、報酬の過大受給があったのは法人の中心的な施設である「あさやけ作業所」とグループホーム1カ所。

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