ペルー大統領、辞任を否定 不正蓄財疑いで自宅や大統領府捜索

Marco Aquino

[リマ 30日 ロイター] - ペルー当局は、ボルアルテ大統領が高級腕時計を資産として申告せず、不正蓄財の疑いがあるとして29日から30日にかけて自宅や大統領府を捜索した。ボルアルテ大統領は30日、任期を全うする方針を示し辞任を否定した。

大統領がロレックスの腕時計を複数所有しているとインターネットメディアが報道。検察が2週間前に予備的な捜査を開始した。

検察と警察は29日夜に大統領の自宅を、30日朝には大統領府を捜索した。

ボルアルテ氏は、ロレックスの腕時計は若い頃から所有しており、自ら働いて得た金で買ったと説明している。30日の記者会見では「やましいところはなく大統領に就任した。したがって(任期の)2026年に退任する」と述べ、捜索は不当で権力の乱用だと指摘した。

大統領府は、捜索に協力したとしている。

アドリアンセン首相は捜索を批判し、「投資や国全体に影響を及ぼしている」とソーシャルメディアのXに投稿した。

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