子供番組での虐待にショック!米人気コメディアン、同じプロデューサーの番組に出演「気づいていなかった」

俳優でコメディアンのキーナン・トンプソン(45)が、ドキュメンタリー『セットでは静かに:キッズTVのダークサイド』の公開を受け、番組で被害を受けた人々に「心が痛む」と語った。同ドキュメンタリーは、米ケーブルテレビ、ニコロデオンのプロデューサー、ダン・シュナイダー氏(58)が1990年代後半から2000年代初頭にかけて手掛けた人気の子供向け番組の撮影現場で、子供が虐待されていたという疑惑を提起したシリーズ作品だ。

1994年にニコロデオンのコメディ番組『オール・ザット』の初期メンバーとして出演し、1996年から2000年まではスピンオフの『キーナン ケル』にケル・ミッチェル(45)と共に出演していたキーナンは同ドキュメンタリーを「見るのがつらかった」そうで、ニコロデオンに対し「もっと調査するよう」喚起を促している。

『タムロン・ホール・ショー』でキーナンはこう語った。「難しいテーマだ。というのも、自分が目撃したことのないことについては本当に話せないから」「これらのことはすべて、私が辞めた後に起こったこと。ダン(シュナイダー)は『キーナン ケル』には出演していなかった。つまり、ダンは制作者のクレジットはもらったけど、別のショーランナーだったから、『オール・ザット』以外では、私たちの世界が重なることはなかった」「私はその多くに気づいていなかった。でも、被害に遭った人やその家族には心から同情するよ」

2000年代に『アマンダ・ショー』『ドレイク&ジョシュ』で主役を演じていた元子役スターのドレイク・ベル(37)は、ニコロデオンの対話コーチ、ブライアン・ペック(63)により「広範囲にわたる、残忍な」虐待を受けたと同ドキュメンタリーの中で主張している。

これに対し、ニコロデオンは声明の中でこう述べている。「ドレイク・ベルが2004年の事件の原告であることを明かした今、私たちは彼が耐えたトラウマを知り、落胆し、悲しんでいます」「私たちは、名乗り出るために必要な強さを称賛し、支持します」

一方、ニコロデオンの元ライターで『ドレイク&ジョシュ』のクリエイターであるダン氏は、ドレイクが受けた虐待について「気づかなかった」と主張しているものの、自分の過去の行動の一部は「恥ずかしい」ものであったと認め、自身が制作した番組で不快な経験をした人々に謝意を表していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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