犬に熱があるかはどこで調べる? 健康にまつわる疑問にプロが回答!

「愛犬に熱があるか調べるにはどこを触るといい?」「愛犬が1日に飲んだほうがいい水の量は?」「正しい肥満予防って?」。言われてみるとじつは意外と知らなかったかも! そんな愛犬の健康管理にまつわる疑問に、獣医師の重本仁先生がお答えします!

愛犬に熱があるか調べるには「耳」を触るといい!

撮影/殿村忠博

耳の内側、毛のない部分を触ってチェックして

ふだんよりも熱があるか調べるには、耳の内側や耳の中の毛が生えていない部分を触って。ほかにも、おなかの毛が生えていない部分や口腔内などを触って確認します。いつもより熱いと感じたら念のため受診を。ちなみに犬の平熱は、人よりも高めの37.5〜39.2℃です。

犬が1日に飲んだほうがいい水の量は「体重1kgあたり50ml」

撮影/殿村忠博

体重(kg)×50mlを目安に、ふだんの飲水量を把握して

1日の飲水量の目安は体重1㎏あたり50㎖で、体重5㎏なら250㎖に。飲水量はその日の気温や運動量などにも左右されるので、日ごろから愛犬の飲水量を把握するようにしましょう。もしいつもの2倍以上の水を飲む日が続いたら、病気の疑いがあるので早めに受診を。
※ドライフードを主食とした犬の場合。

日ごろの正しい肥満予防は「フードを毎回計量して与える」

引用元:O_Lypa/gettyimages

犬は食べ物が原因で太るので、フードとおやつは正確に管理

犬が太るのは食べさせすぎが原因なため、食事量の管理が肥満予防に直結。フードは目分量ではなく計量するのが正解。おやつは、愛犬の1日の摂取カロリーの10%以内に収めなければいけません。また散歩は大切ですが、時間や距離は犬によるので、何分が正解とはいえません。

いかがでしたか? 知っておくと愛犬の健康管理に役立つこと間違いなし。ぜひ、日ごろのお世話に取り入れてくださいね。

お話を伺った先生/王子ペットクリニック院長 重本 仁先生
参考/「いぬのきもち」2023年3月号『いぬの健康クイズ』
写真/殿村忠博
文/いぬのきもち編集室

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