「都をどり」いざ本番へ 今年で150回目

「都をどり」の稽古の総仕上げとなる「大ざらえ」で、舞を披露する舞妓ら=31日午後、京都市東山区

 京都五花街の一つ、祇園甲部の歌舞練場(京都市東山区)で31日、毎春恒例の舞踊公演「都をどり」が始まるのを前に、稽古の総仕上げとなる「大ざらえ」があった。公演は4月1~30日の1日3回。1872年の創始から数えて150回目の公演となる。

 今年の演目は「都をどり百五十回源氏物語舞扇」。源氏物語を取り入れた演目で、紫式部にゆかりのある大原野神社も背景に登場する。「ヨーイヤサー」のかけ声とともに華やかな着物をまとった舞妓や芸妓らが入場。約600人の招待客に舞を披露した。

 今年が初舞台の舞妓穂乃佳さん(17)は「ずっと憧れていた舞台に初舞台で出させてもらうのでうれしおす」と笑顔で話した。

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