新宮市の佐藤春夫記念館、移転のため長期休館へ

新宮市にある市立佐藤春夫(さとう・はるお)記念館が、移転のため、来月(4月)10日から長期休館となります。

佐藤春夫記念館

記念館は、新宮市出身の詩人・小説家、佐藤春夫が、1927年から亡くなる1964年まで、東京・文京区で暮らした邸宅を新宮市の熊野速玉大社の敷地内に移築したものです。木造2階建ての洋館で、関連資料とともに公開していましたが、1989年の開館から35年が経過し、老朽化したことから、新宮市が移築を決めました。

公開されている春夫の邸宅

移築先は、同じく新宮市内の新宮城址に近い、自伝小説「わんぱく時代」の舞台となった地域です。今後、邸宅は、一度解体されて、使える部材は使って組み上げられますが、耐震基準に合わせたり、バリアフリー化も図られるということです。

記念館のリニューアルオープンは、2026年度の予定で、それまで、およそ2年間にわたり、休館となります。

ところで、長期休館を前に、記念館は、来月(4月)2日から佐藤春夫の誕生日の9日まで、無料開放されます。また、普段、月曜は休館ですが、8日は開館します。開館時間は、いずれの日も午前9時から午後5時までです。

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