「私の考えは少し違う」ドゥンガが日本代表の“2050年までにW杯優勝”に異論!世界制覇に必要な点は?

元ブラジル代表のドゥンガ氏が、元日本代表MF鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに出演。日本サッカー協会(JFA)が掲げる目標へ意見を述べた。

【動画】闘将ドゥンガが日本のW杯制覇に向けて提言!
JFAは、2050年までのワールドカップ優勝を目ざしている。これに対し、1994年のアメリカW杯でブラジル代表の主将として世界制覇を経験したドゥンガ氏は「私の考えは少し違う」と切り出す。

「“2050年に優勝”って、どういう選手がプレーして勝つんだ?今の代表メンバーで優勝する気でなければ、この先のことなんて分からない。もちろん、組織を2050年までに成長させることも良いけど、まずは『次のワールドカップで優勝する』という選手たちのメンタリティが必要。20年後のワールドカップ優勝を目ざして、どうやって今の選手のモチベーションを保つんだ?『今の僕らは別にいいのか?』となるから、今の選手で、次回大会で優勝する意識を持たないといけない」

鈴木氏から、日本が優勝を目ざすなかで一番必要なことを問われると、闘将は「試合を読む力」と回答。18年ロシアW杯のラウンド16で、日本がベルギーを相手に2点をリードしながら69分、74分、90+4分に失点して逆転負けを喫した一戦を例に挙げた。

「リードした日本は冷静に試合をコントロールするべきだったけど、攻め続けてしまった。本当に焦らなければならないのはベルギーだった。焦らせれば、余計なミスで自滅していたかもしれない。攻め続けた結果、敗退となってしまった」

目標設定と試合運び。サッカー王国のレジェンドが、世界一に到達するための改善点を示した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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