紀の川市の工場を立ち入り検査、小林製薬の健康被害問題で

小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」を使ったサプリメントを巡る健康被害問題で、厚生労働省と和歌山県はきょう(31日)、食品衛生法に基づき、紀の川市にある子会社の工場を立ち入り検査しました。

立ち入り検査に入る国や県の職員

県によりますと、この工場は、去年(2023年)12月に閉鎖された大阪工場の設備を引き継いだ施設で、子会社の梅丹本舗(めいたんほんぽ)が、1月から製造を担っていました。

事態を謝罪する山下健司製造本部長(右)ら

この日、午前9時すぎ、厚生労働省の職員11人と和歌山県の職員6人が工場に入り、午後3時前まで、検査が行われました。検査終了後、検査に立ち会った小林製薬の製造責任者、山下健司(やました・けんじ)製造本部長は、記者団を前に、製造ラインの検査が行われたと説明、そして、今後の検査にも誠心誠意対応すると話し、検査を受けている事態について、謝罪しました。

ところで、小林製薬は、この日、紀の川市の工場でも、今年1月以降に原料を出荷していたと明らかにしました。これまでは、和歌山からは出荷していないと説明していましたが、修正しました。その上で、「今は出荷していない」としました。

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