照ノ富士、伊勢神宮で土俵入り 春巡業開始、夏場所へ意欲

奉納土俵入りを披露する照ノ富士。左は太刀持ち熱海富士=31日、三重県伊勢市の伊勢神宮

 大相撲の春巡業が31日、三重県伊勢市の伊勢神宮で始まり、腰痛で春場所を途中休場した横綱照ノ富士が不知火型の土俵入りを披露した。取組からは外れたものの「できることを精いっぱいやった。光栄なことだし、巡業が始まったなという気持ちになった」と言葉に実感を込めた。

 腰の状態は「病院で治療をして、何とか良くなってきた」と説明。夏場所(5月12日初日・両国国技館)の出場に意欲を示す一方、申し合いや取組への参加は「様子を見ながら」と慎重だった。

 4月からは暴力問題で当面閉鎖となった宮城野部屋が、照ノ富士の所属する伊勢ケ浜部屋へ転籍。「お互いに理解して、切磋琢磨していければ」と語った。

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